こんな症状の場合、当院へ
動物とのスキンシップで、日頃から口の中をこまめにチェックすることが大切です。以下のような症状は出ていませんか? これらは歯周病のサインかもしれません。早めに当院へご相談ください。
- 歯が黄ばんでいたり、汚れている
- 歯垢や歯石がある
- 歯茎(歯肉)が赤みや紫色を帯びている
- 歯茎(歯肉)に腫れ、出血、膿が見られる
- 口臭がする
当院の歯科治療
麻酔をスケーリングする歯周病治療
麻酔をかけずに、歯の表面の歯石だけをごりごりと削り取る。これは歯を傷つけるだけで、歯周病対策にはなっていません。歯石になった状態では歯周病菌は死んでしまっているからです。歯周病菌は嫌気菌、つまり空気に触れることを嫌います。歯周ポケットの中に入り込んだ歯周病菌は活発に動きます。そんな歯周病菌をスケーリングを深くまで入れてバリバリ取り除くためには、麻酔が必要になります。当院の歯周病治療には、麻酔を使用しています。意味のない治療はしません。効果を感じられる歯周病治療を心がけています。
犬猫の60%以上は歯周病
人間と同じように、犬や猫も歯周病にかかります。歯周病を放置すると、歯が抜けるなどの症状が出ますが、それだけでなく、皮膚や目の充血、くしゃみや鼻からの出血、鼻汁などさまざまな箇所に影響を及ぼします。また、顔まわりだけでなく、肝臓や腎臓、心臓などの内臓にも影響を及ぼし、様々な全身病の原因となるといわれています。オーラルケアをきちんと行ない、歯周病対策をすることで、歯を守ることだけなく、動物の体全体の健康を保つことにつながるのです。
歯周病にならないために
歯周病にならないために、飼い主様に知っておいていただきたいことがあります。それは、「1歳までの歯みがき習慣が肝心」ということです。歯周病は口の中だけの病気ではありません。悪化すると全身にさまざまな影響をもたらします。万病の元ともいえる歯周病から動物たちを守るためには、飼い主様による積極的な予防対策が大切です。
歯周病予防には、歯みがきの習慣をつけることがとても重要です。1歳までにきちんと習慣づけるようにしておくことをおすすめします。それ以上の年齢になると、歯みがきを嫌がるようになってしまいます。もしすでに1歳以上になっているという場合には、ゆっくり慣れさせていくなどの対策が必要になります。難しい場合や、困ったことがあれば、お気軽にご相談ください。歯みがきについてのアドバイスをさせていただきます。
自宅でのセルフケアについて
犬の歯垢は3〜5日で固くなり、歯石になってしまいます。毎日少しずつ磨くこと、ついてしまった歯垢は3日以内に全てを取り除くことがとても重要です。歯みがきを嫌がるワンちゃんには、歯みがきのステップごとにおやつをあげるなどの工夫をして、慣れてもらうようにしていきましょう。歯みがきが楽しい習慣だと教えてあげることが大切です。