青葉どうぶつクリニックで手術をするメリット
ペインコントロール
動物の治療に対しての痛みのコントロールは軽視されています。当院は、そのような状況を変えて行きたい!と考えています。動物は比較的痛みに強いと言われています。しかし、そう思われているのは「痛み」を訴えることができないからなのです。人間同様、動物も痛みを感じます。いつもと違う叫ぶような鳴き声で分かることもありますが、鈍痛などには、背中を丸めてじっと痛みが治まるのを待つものです。一般の方には、見分けがつかないものですが、獣医師であれば、動物が痛みを感じているかどうかは判断することができます。飼主様にとって、分かりづらい動物たちの痛みの状況をきちんと説明することで、「必要な処置」を提案させていただきます。
様々な処置の上で欠かせないのが「ペインコントロール」です。これをするしないで、術後の動物たちの生活に大きな影響を与えます。病因嫌いにならないために、精神的苦痛を与えないために、適切なペインコントロールを提供しています。
超音波手術
従来の手術では、血管などの出血部位には、縫合糸での結紮、微細出血点であれば電気メスで処置をするのが一般的でした。当院では、少しでも動物たちへの刺激や負担を軽減するために「超音波手術システム(SonoSurg)」を導入しています。電気メスと比較しても圧倒的に低刺激・低侵襲での手術が可能になり、結紮糸を体内に残さずに済むので、縫合糸肉芽腫などの合併症のリスクもほぼゼロにすることができます。
体内に縫合糸が残ってしまうと、生体が異常反応を起こし、腫瘍のようなデキモノができてしまいます。これは、手術での摘出が必要になる病気です。やっかいなことに、摘出しても再発することもあるのです。溶けて吸収されるタイプの糸でも肉芽腫形成が報告されている状況の中、当院では、なるべく糸を使わない、腫瘍の原因を作らない超音波手術を導入しているのです。
避妊・去勢手術の重要性
避妊・去勢手術の目的は、「望まない出産を防ぐため」と思われがちですが、それだけではありません。避妊・去勢手術をすることで、生殖器疾患の予防、問題行動の抑制など、動物たちだけでなく、飼主様にも様々なメリットをもたらします。
避妊手術のメリット・デメリット
メリット
- 望まない出産を防ぐことができる
- 子宮蓄膿症、子宮内膜症、卵巣腫瘍、乳腺腫瘍などのリスクが軽減できる
- 噛む、無駄吠え、マーキングなどの問題行動が抑制できる
- 陰部からの出血、食欲低下、精神敵不安定、怒りっぽいなどのストレスが軽減する
デメリット
- 手術には麻酔を使用するのでリスクがゼロではない
- 太りやすくなる場合がある
去勢手術のメリット・デメリット
メリット
- 望まない出産を防ぐことができる
- 精巣腫瘍、前立腺肥大症、肛門周囲腺腫、会陰ヘルニアなどのリスクが軽減できる
- 噛む、無駄吠え、マーキング、マウンティングなどの問題行動が抑制できる
- メスを追い求めたり、交尾行動ができないというストレスが軽減する
デメリット
- 手術には麻酔を使用するのでリスクがゼロではない
- 太りやすくなる場合がある
去勢・避妊手術の時期
去勢手術は生後6ヶ月頃に行うのが適正とされています。生殖能力が完成する前の時期にあたります。避妊手術は、生後6ヶ月を過ぎたら、いつでも適正とされています。乳腺腫瘍の予防率を高めるために、避妊手術は2回目の生理が来る前がベストといわれています。
去勢・避妊手術の流れ
手術前には事前の問診・健康状態の確認が必要になります。手術希望日の7日前〜前日までの間に検査を行う必要があります。手術の依頼時には、手術前検査日、手術日(入院日)、退院日の各日にちの予定を確認して置いて頂けるとスムーズです。
1術前検査
手術日の7日前〜前日までに行います。去勢・避妊手術が受けられる健康状態かどうかを確認します。
2手術前日
手術当日の朝は、術前検査後にお渡しする当院で用意した特別食を給餌して頂き、ご来院下さい。
3手術
お預かりして去勢・避妊手術を行います。
当院の去勢・避妊手術は1日1頭までです。
時間をかけて、痛みも抑えての手術になるため、数多く対応できません。
4手術後
経過観察をし、問題がなければ退院となります。
当院の手術は、原則入院で施術をしております。
術後はICUルームで過ごして頂き、慎重に経過を観察します。術後経過の安定を確認後、一般入院室への移動となります。