当院のアレルギー科
当院の特徴
当院では、ワンちゃん・ネコちゃんの皮膚・アレルギー科診療に力を入れております。 お困りの際はご相談ください。
特にアレルギーに関する治療には力を入れています。アレルギーの有無を測定するフローサイトメーターを用いた検査(アレルギー強度検査)を取り入れており、正確な診断、治療効果の判定が可能になっています。アレルギー診断後は、分子標的薬などの最新の治療を行います。
アレルギーとは
免疫反応は微生物の侵入やがんの発生から生体を守る重要な防御反応ですが、本来なら無害の異物に対しても免疫反応が起こり、その結果、生体の組織や細胞に障害を起こすことがあります。これをアレルギーと呼びます。
アレルギーは4つに分類され、Ⅰ型アレルギーは、一般的に知られているアレルギーになります。まず、ハウスダスト、花粉、食物、薬物などの特定の抗原(アレルゲン)に対してIgEというタイプの抗体が大量に体内で作られます。IgEは肥満細胞や好塩基球と結合して、同じ抗原が再び体内に入ってくるのを待機しています。
そして抗原が入ってくると、即座にIgEと抗原が結合し、肥満細胞や好塩基球から化学反応物質が放出され、その結果様々なアレルギー症状があられます。
フローサイトメーターによるリンパ球測定
フローサイトメーターによるリンパ球測定
当院ではアレルギーに対する客観的診断法の一つとして、フローサイトメーターを用いた検査を実施しております。この検査では、アレルギーの有無を検査することが可能です。
本検査を行うメリットは、アレルギーをもっているかどうかの客観的な指標を示すことが可能であり、より正確な診断へつなぐことが出来ることです。
フローサイトメーターで分かること
動物病院で良く実施されているIgE検査やリンパ球反応検査はアレルゲンの特定を目的にしており、アレルギーの強さを判断する指標ではありません。そのため、治療方法や治療効果の判断は飼い主様や獣医師の主観的な感覚にゆだねられており、アレルギーの病状を適切に判断することは困難でした。
しかし、フローサイトメーターを用いることで、アレルギーの強度を数値化し客観的に捉えることが出来ます。検査の結果が高値の場合、アレルギーに関与する細胞の活性が強すぎることを意味しており、それらの細胞の活動を抑制する治療を行ったほうが皮膚の炎症をコントロールすることが出来ます。
IgE検査
IgE検査とは
特異的IgE抗体検査とは、血液中にさまざまなアレルゲンに対する固有のIgE抗体があるかを調べる検査のことです。 血液検査で、血液中にあるIgE抗体という物質を測定します。
IgE抗体は、ダニ、スギ花粉など様々なアレルゲンに対して特異的に反応し、抗体として体内で作られています。一般的には、アレルギー反応が強い人ほどそのアレルゲンに対する特異的IgE抗体の量は多くあるため高い数値になります。
IgE検査で分かること
節足動物
- ヤケヒョウヒダニ
- コナヒョウヒダニ
- アシブトコナダニ
- ノミ
- 蚊
キク科植物
- ヨモギ
- オオブタクサ
- アキノキリンソウ
- タンポポ
- フランスギク
肉関係
- 鶏肉
- 卵白
- 卵黄
- 七面鳥
- アヒル
- 牛肉
- 牛乳
- 羊肉
- 豚肉
樹木
- 二ホンスギ
- シラカンバ
- ハンノキ
魚関係
- カツオ
- マグロ
- サケ
- タラ
植物関係
- 小麦
- トウモロコシ
- 米
- 大豆
- ジャガイモ
カビ
- アスペルギルス
- アルテリナリア
- クラドスポリウム
- ペニシリウム
イネ科植物
- カモガヤ
- ハルガヤ
- オオアワガエリ
- ホソムギ
- ギョウギシバ